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新しい PADI TecRecコースの指導について知っておくべきこと。
BY KARL SHREEVES, TECHNICAL DEVELOPMENT EXECUTIVE
PADI® Tec 40、45、50ダイバー・コースの改訂が予定されており、インストラクターとダイバー向けに大幅な更新、改善、新しいオプションが追加されています。 生徒とインストラクターは、PADI eLearning® 経由で改訂されたプログラムにアクセスできるだけでなく、新しい制限の資格も得られます。
予想されている通り、改訂された内容は、テックダイビングにおける現在の理論と実践（例えば、ディープストップに関する最新の考え方、手作業による計算ではなくプランニングソフトウェア、酸素限界、ガス濃度など）を反映しており、また、3つのレベルすべてに対応するトライミックスと、対応するインストラクターのレベル（オプション）への扉も開いています。 サイドマウントはバックマウントと並べられるようになり、新しいコースである Tec Basics では、インストラクターによる複数の使用法を備えたスイスアーミー・ナイフのようなプログラムが提供されます。 (主な改訂の概要については、「詳しく見る」を参照してください。)
テック・ダイビング市場は主流のレクリエーションダイビングから派生しているため、必然的にレクリエーションダイビングよりも小さくなります。 顧客数で不足しているものを、テック・ダイビングは個々の顧客の購入量で補っています。 レクリエーションダイバーと比較して、テックダイバーは平均して、器材、トレーニング、ダイビングにかなり多くの投資をする傾向があります。 したがって、小規模なテックダイバーの顧客ベースであっても、価値のある投資利益率を生み出すことができます。
テック・ダイビングは地域によって異なる傾向がありますが、ほとんどのダイビング・オペレーターは、テック・ダイビングに魅力を感じる少なくとも少数の顧客を抱えています。 PADI® TecRec® の改訂により、テック・ダイバーおよびテック・ダイバー志望者を取り戻す可能性がいくつかの方法で増加します。
まずはじめに
顧客のさまざまな関心やロジスティクスに対応するために、TecRecオープン・サーキット・コースには 4 つのパスがあります。
- Discover Tecが更新されました。 サイドマウントまたはバックマウント構成で実施できる体験プログラムです。 Tec 40 Diver の参加前条件を満たす参加者は、Tec 40 Dive One のパート 1 を完了してクレジットを取得できます。 他のダイビング・イベントと組み合わせたり、ただどんなものかを知りたい人に提供したりするのに便利なイントロダクションです。
- Tec 40 Diver はエントリーレベルの、1本のデコ（減圧）ガスを使ったコースに改訂されており、シングル・シリンダー (追加のベイルアウト)、サイドマウントまたはバックマウント・ダブルで完了できるため、器材の入手可能性と生徒の興味の両方に適応できるようになりました。 これは、いくつかの TEC (シングル・シリンダー) を「試してみたい」人だけでなく、本気で取り組みたい人 (ダブル/サイドマウント) にとっても良いオプションです。
- Tec Sidemount (改訂されたコースではありません) では、サイドマウントのコンフィグレイションにおける複数のシリンダーの使用と技術スキルを学びます。 レクリエーション・ダイバーのエントリーポイントとして利用でき、すでにテックダイバーになることを決意している生徒にとっても適切なオプションであり、学習は Tec 40、45、50、および Trimix Diver コースに適用されます。
- Tec Basics は、TEC ダイビングの器材、テクニック、手順に焦点を当てた新しい 2 ダイブの多目的コースで、ダイバーが水深 40 メートル/130 フィートまでノーストップで潜水できる資格を獲得します。 オプションのレベルで、Tec 40 Diver に向けたクレジットも受けられます。 他の用途の中でも、最初のコース期間を短縮してテック・ダイビングに取り組みたい人にとっては良い選択です。 18 歳以上のダイバーは、ダイビングのすべての深度で呼吸できるガスが入ったデコ (ベイアウト) シリンダーを使用する資格を持っています。
スムーズな移行
TecRec コースの進化により、ダイバー・レベルとインストラクター・レベルの両方で、レクリエーションからテックへの移行における多くの障害物が解消されます。
- PADI インストラクターとダイバーは、有効で一貫した指導デザイン、哲学、流れを継続することで、教え方や学び方を学び直す必要がありません。 これは、達成ベースの目標や順序付けなどの側面に広く当てはまりますが、PADI eLearningなどの教材にも当てはまります。 (このようにシステム内にいると、PADI Freediver™、PADI Mermaid™、および/または Public Safety Diverへ移行する人にも同様のメリットがあります)。
- 一貫した学習体験を実現するために、すべての製品が更新されます。 ただし、シリンダーのラベルを除けば、物理的な生徒用教材はありません。 すべてがデジタルであり、eLearningにリンクされています。
- コースはクレジット・オプションとリンクされているため、柔軟でありながら明確なレベルに進むことができます。 さまざまな興味に基づいて、さまざまなダイバーのさまざまなルートをグラフ化できます。
- Tec Basics は「スムーズなツール」を提供します。 これは、他団体の認定資格を TecRecコースに組み込む際にギャップを埋めるのに適しており、活動をやめてから TEC に戻る人にリフレッシュを提供し、サイドマウントの TEC ダイバーがバックマウントに移行したい場合 (またはその逆) に適しています。 これにより、初心者と経験豊富なテック・ダイバーがミックスできるプログラムとなり、指導的およびロジスティクス上の利点だけでなく、あなたのオペレーションのテック・ダイビング文化の構築にも役立ちます。
- ダイブ・フレキシブル・スキルの習得により、特定の主要なスキルのさまざまな学習速度に対応できます。 たとえば、ガス・シャットダウン・スキルは最初 Dive One (限定水域) で習得します。 オープンウォーターでは、ダイブ4の終わりまでなら、いずれかのダイブまたはすべてのダイブでスキルを実施でき、生徒がマスタリーを示した時点で修了となります。
プロフェッショナルの発展
トライミックス・オプションにより、TecRec プログラムには 6 つのインストラクター資格 (各レベルの標準と トライミックス) が追加されました。
- ダイバー・レベルと同様、インストラクターのトレーニングには、特にトライミックス・オプションとのクレジットリンクがあります。 Tec 40 Trimix インストラクターの資格を取得すると、Tec 45 および Tec 50 インストラクターに上がると、自動的に Trimix インストラクター資格を得ることができます。
- すべてのインストラクター レベルが PADI Master Scuba Diver™ Trainer認定へクレジットできます。
- すべてのインストラクター・トレーナーとインストラクター教材が改定されました。それには、Tec 50 Instructor Trainer Guide、Tec Diver Instructor Manual、及びウェットノートスタイルのインストラクタースレートが含まれます。 PADI’s Guide to Teachingと同様に、Tec Diver Guide to Teachingにはコースの実施例と推奨事項が記載されています。
- PADI Course Directorは、Tec 50 Instructor Trainer (Tec 40、45、50 Instructorを指導) および Tec 50 Trimix Instructor Trainer (6つの資格すべてを指導) の資格を得ることができます。
- より高いレベルの、より経験豊富なダイバーを指導することで、燃え尽き症候群を軽減します。 定期的に TecRec (および/またはFreediver、Mermaid、Public Safety Diver、スペシャルティーなど) を教えている PADI Instructorは、あらゆるレベルのダイバーを指導したり、ダイバーと関わったりする際に、熱意を持ち、熱心に取り組み、興奮し続ける可能性が高くなります。 また、潜在的な新規顧客 (テックを求めている顧客) の数も広がり、多くの市場でダイビング コミュニティとの関連性が高まります。 多くのダイブオペレーターは、たとえ個々の投資利益率が大きくなくても、さまざまなダイビング・サブコミュニティにサービスを提供する十分な理由として、こうした「全体像」を考えています。
TecRec 規準の主要な最新情報の概要については、2023年第4号のTraining Bulletin (および次ページの「詳しく見る」) を確認し、米国ルイジアナ州ニューオーリンズで開催される 2023 DEMA ショーでのミニセミナーを探し、今後のウェビナーのスケジュールについては、リージョナル・マネージャーまたはリージョナル・トレーニング・コンサルタントにお問い合わせください。
