PADI Assistant Instructor以上の資格を持つ方は、自動的にDive Against Debris®スペシャルティコースを教える資格が付与されることになりました。

海とPADI AWAREはあなたの行動に感謝しています!

PADI AWARE財団®は、あなたが海をきれいに保っていきたいという気持ちをいつも持っていることを認識しています。Dive Against Debris®は、単なるPADI AWARE®のスペシャルティコースではなく、ダイブサイトからゴミを除去し、世界最大の海洋ゴミデータベースのために重要な調査データを提供するための重要な市民科学プログラムなのです。

PADI AWAREは、ダイビングコミュニティの皆様から支援を受けて、海洋ゴミをなくすために重要な保全対策を推進する立場にあります。一緒に力をあわせて、PADIの「海洋における行動指針」の目標である、対象国での海洋ゴミを50%削減することを目指しましょう。この目標を達成するために、2024年7月1日から、PADIアシスタント・インストラクター以上の資格を持つ方は、自動的にDive Against Debris®スペシャルティコースを教える資格を得られることになりました。


Dive Against Debris®インストラクターとしての役割とは?

あなたには、毎回のダイビングから重要な調査データを収集するための直接な行動を取るリーダーとなっていただきたいのです。このデータは、地域および世界の保全活動を支援し、海洋研究者や政策立案者に必要な情報を提供することに役立ちます。あなたの役割は、すべてのレベルのダイバーを安全に指導しながら、地域コミュニティを結集してローカルのダイブサイトをきれいにすることです。我々PADIインストラクターほど、このように海洋ゴミ問題に取り組むのに適した人物はいないのです。


Dive Against Debris®スペシャルティ・インストラクターに自動的に資格を持つのは誰ですか?

PADIアシスタント・インストラクター以上の資格を持つ人は、自動的にDive Against Debris®スペシャルティコースを教える資格が自動的に付与されます。

  • PADI Freediver™インストラクターとPADI Mermaidインストラクターは、PADIスペシャルティコースインストラクター申請書を通じてDive Against Debris®インストラクターの資格を取得する必要があります。
  • PADI Assistant Instructorは、このスペシャルティを教える際にPADI Open Water Scuba Instructor の監督下においてコースを実施する必要があります
A group of four divers sit on a boat and review the marine debris they found on the Dive Against Debris they just completed

Dive Against Debris®コースを開催する際に考慮すべき点は?

  • 指導するダイバーのスキルレベルを考慮しましょう。
    • 十分な経験や適切な中性浮力がないダイバーでも参加することが出来ます。そのようなダイバーに対しては、海洋ゴミの状況を観察してもらい、ダイブリーダーに知らせて、彼らに代わってダイブリーダーが安全にゴミを回収するようにしましょう。
  • ダイブサイトの場所を考慮しましょう。ゴミが最も集まる場所はどこですか?新しいまたは異なるダイブサイトに行く際には、必要なものの再検討をして、安全なエントリーおよびエグジットが出来るように事前に準備をしましょう。

ゴミがないダイブサイトからのデータも提出するべきですか?

はい!報告するゴミがゼロも立派な報告すべき数値となります。きれいなダイブサイトでは、それを基準として、時間の経過とともに変化を観察しましょう。将来、もしそのサイトがゴミで汚染された場合でも、過去にはそのダイブサイトにはゴミがなかったことを証明する貴重な歴史的データとなります。


誰がDive Against Debris®調査をPADI AWAREに提出すべきですか?

ダイブリーダーがDive Against Debris®の調査データを提出するべきです。1回のダイブで1度の提出が必要となります。

two divers pick up marine debris from the seabed during a Dive Against Debris

ビーチや陸地のデータも提出すべきですか?

いいえ、ビーチや陸地のデータは提出しないでください。Dive Against Debris®データは、海底や湖底、川底、採石場という水域の底からのものに限られます。


ビーチで収集したゴミはどうすべきですか?

PADI AWAREアプリは、水中から回収するゴミの調査データ専用となります。ビーチクリーンナップで回収したゴミは、Ocean ConservancyのClean Swell®アプリを通じて報告できます。PADI AWAREは、複数年にわたり、Ocean Conservancyと協力し、CSIRO(オーストラリア科学産業研究機構)と共同で査読付き科学論文を発表してきました。


淡水ダイブサイトからのDive Against Debris®データも提出できますか?

はい。淡水のダイブサイトでのクリーンナップダイブも対象となります。地元の湖や採石場のドック・桟橋を検討してみてください。海と同様に多くのゴミが見つかるかもしれません。


Dive Against Debris®調査を成功させるために何が必要ですか?

  • PADIプロサイトから購入・ダウンロード可能な推奨するアイテムが2つあります:
    • Dive Against Debris®メッシュバッグ(90041J)
    • Dive Against Debris®データカード(AWAREツールボックスから無料ダウンロード可能)
  • これらのアイテムの購入から得られる資金は、地域コミュニティ主導の保全活動を支援するPADI AWARE財団に直接寄付されます。
three divers hold up a PADI AWARE flag on the beach following a Dive Against Debris event in California

Dive Against Debris®スペシャルティコースについて知っておくべきことは?

  • 参加年齢:10歳以上
  • 最低限の保有認定資格:PADI Junior Open Water Diver(または同等資格)、PADI Freediver、またはPADI Advanced Mermaid。
  • Dive Against Debris®コースは1ダイブが必要なスペシャルティコースであり、PADI Advanced Open Water Diver コースのアドベンチャーダイブとしてもカウントすることができます。
  • ダイバーは、このスペシャルティ認定をPADI Master Scuba Diver™の資格を取得するのに必要な単位とすることができます。

Dive Against Debris®調査データをどのように提出しますか?

ダイビングのログを取るのと同じくらい簡単です。

  1. Apple StoreまたはGoogle PlayでPADI AWAREアプリをダウンロードします。
    • 最新バージョンのアプリにはAdopt The Blueも含まれています。
  2. My Oceanアカウントを作成またはログインし、潜った後にDive Against Debrisデータを報告・記録する手順に従います。(My Oceanアカウント作成マニュアルはこちら
    • PADI AWAREアプリに入力するステップ・バイ・ステップの動画はこちらです。
  3. PADI AWAREチームによる、Dive Against Debris®調査の審査を待ちます。
    • PADI AWAREアプリで保留中の調査を確認できます。
  4. 承認後にデータは公開され、Dive Against Debris®マップで自分の調査を確認できます:http://diveagainstdebris.org
  5. 調査結果ページのURLをコピーし、SNSやあなたのダイビングコミュニティで共有します。PADI AWARE財団(@padiaware)をタグ付けするのを忘れずに!

A scuba diver picks up a plastic bag underwater

Dive Against Debris®の調査を実施するにあたっては、毎回いづれかのPADIのコースに参加する必要がありますか?

いいえ。通常のダイビングであっても、PADI AWAREアプリを使ってデータを報告することで、すべてのダイブが調査ダイブになるのです。


Dive Against Debris®イベント、プログラム、クラスの開催を促進するためのリソースはどこで入手できますか?

ダイビングの前に調査ツールキットをダウンロードしてお読みください。このツールキットには調査成功のために必要なものがすべて含まれています。


Dive Against Debris®に関する調査や行動をするにあたって不明な事がある場合のサポートをどのように受けられますか?

[email protected]までお問い合わせください。(日本語対応は  [email protected]まで連絡してください)


Dive Against Debris®調査を提出した後、次に何をすればいいですか?

Adopt the Blueに参加しましょう。 Adopt the Blueに参加することで、あなたのDive Against Debris®調査にタグ付けができて、登録したサイトでの行動を他の人達とシェアすることもできます。また、Adopt the BlueサイトでのDive Against Debris®調査をより効率的に提出することができます。また、長期的には、登録したAdopt the Blueサイトでの様々な保全活動への参加を呼び掛けたり、参加を促される機会があります。


Dive Against Debris®はどのように海洋研究を支援していますか?

Ocean Conservancy(ビーチごみの最大のグローバルデータセット)およびCSIRO(海洋漂着ごみ研究の世界的リーダー)と協力し、陸上と海底からの人為的ごみの関係に関する初めての定量分析を考案しました。詳細は、こちらをクリックしてください。


Dive Against Debris®はっ世界における国際的な政策をどのように支援していますか?

Dive Against Debris®プログラムの現在の政策目標は、海洋ごみの標準化されたグローバルモニタリングの解決策を構築することです。Dive Against Debris®を、国連の国際プラスチック条約の第11条で認識されたモニタリングプログラムとして確立する目標を向かっています。このリンクから行動を起こすことができます。


国際プラスチック条約とは何ですか?

国際プラスチック条約は、現在進んでいるプラスチック汚染危機問題を解決するため、プラスチックの全ライフサイクルのあらゆる段階において効果的に解決するために、世界的に協調して取り組むイニシアチブをとるためのまたとない機会であります。毎年推定1400万トンのプラスチックが海洋に流入している中、プラスチックが流出する蛇口を閉める必要性はかつてないほど高まっています。


two divers work to remove marine debris from the seabed during a Dive Against Debris event

プラスチック条約への署名しよう!  今すぐ行動を起こそう。

PADI AWARE財団は、各国政府の責任を追及するための強力なプラスチック条約を要求する請願書に署名し、その解決策のひとつとして私たちのOcean Torchbearer™(海洋保護の志を持つ者)としての行動に参加するよう、海の愛好家に呼びかけています。


あなたのDive Against Debris®のストーリーを共有してください!

私たちは、あなたのアクションをSNSで共有したいと思っています!ゴミ問題との戦いで何をしているのかを見せてください。写真をシェアする時に、@padiaware @padi_jp をタグ付けして次のハッシュタグを使用してください:#DiveAgainstDebris | #EveryDiveaSurveyDive | #UglyJourneyofTrash | #AWAREImpact


PADIおよびPADI AWAREは、マリンデブリプログラムのスポンサーであるSEIKOにとても感謝しています。

SEIKOからのサポートは、PADIの海洋における行動指針を推進し、未来の世代のために海洋を保護する上でとても重要なのです。


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