海洋保護コースとトレーニング教材は、PADIの新しい「海洋保護行動計画」を推進するために不可欠なものです。ここでは、2022年に向けての内容をご紹介します。

The PADI AWARE specialty course - Yasser Hejazy

昨年の世界海洋デーに、PADI®は、2030年までに特定の海洋保全目標を達成するための戦略である「Blueprint for Ocean Action(海洋保護行動計画)」を発表しました。今後数年間で、この計画の最初の重要な段階が、ダイバー・トレーニングと教育のリソースにおいて不可欠な要素として構築されます。これらのツールは、水中・陸上にかかわらず、トーチベアラー(海洋保護の志を持つ人)を海洋保護活動に直接参加する機会を提供する「ミッション・ハブ」をサポートするものとなります。

最初に予定されているのは、PADI AWAREの現行コースであるDive Against Debris®AWAREサメの保護プロジェクトAWARE の各スペシャルティです。これらのコースは、必要に応じて更新され、複数の言語で利用できるようになります。世界にインパクトを与えるために各地域での活動を推進する財団のプログラムは、行動計画の目標を直接推進するこれらのコア・コースを引き続きサポートしていきます。

コースでの成功に基づき、PADI AWAREコースでは、海洋調査を促進する市民科学の活動がますます重視されるようになります。例えば、AWARE サメの保護SPのアップデートには、脆弱な沿岸のサメ種を追跡するコンポーネントが含まれ、 サンゴの保護SPではサンゴの回復を目指します。市民科学を取り入れることで、ミッション・ハブは、海への主要な脅威に関する実践的なダイバー教育を提供し、地球上で最大の水中市民科学データベースの構築を支援し、地域レベルでの海洋保護プロジェクトに積極的に参加することができるようになります。

このように、すべてのPADIメンバーは海の惑星を守るためにこれらの重要なプログラムを推進する中心的存在となります。具体的な保護トレーニングや教育の機会に参加する方法については今後ご案内いたします。


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