PADIプロメンバーの皆さまへアンダーシージャーナル2023 Q1トピックスの掲載をしています。ピックアップには #USJ2023Q1 とタグ付けします。今後読み直す際には、検索欄にこのハッシュタグ(#USJ2023Q1)を入力し検索してください。
シリンダーの安全性
スクーバシリンダーは、不適切な取り扱いや不十分なメンテナンスが行われると危険であること、そしてシリンダーの安全性を確保するための手順を学ぶ(そして実行する)ことができることを、生徒ダイバーに印象づけることが重要です。
BY DAN STAFF
ダイバーズアラートネットワーク(DAN)のメディカルクルーは、ダイビングの病気や緊急事態を理解し、問題が発生した場合に対処するためのヒアドバイスを提供します。緊急時の対応と専門医療の受診は、標準的なプロトコルであることに留意してください。
生徒ダイバーの中には、シリンダーの安全を維持するための基準やメンテナンスを理解しないまま、自分のシリンダーが安全だと思い込んでいる人がいます。だからこそ、シリンダーは驚くほど頑丈で強いものである一方、取り扱いを誤ったり、メンテナンスが不十分だったりすると非常に危険であることを、生徒たちに改めて伝えることが大切です。なぜなら、シリンダーは膨大な量の位置エネルギーを含み、手荒な扱い、塩水、極端な温度など、厳しい条件に繰り返しさらされるからです。
生徒には、シリンダーを扱うたびに、その外観をざっと点検するように言っておきましょう。外観に異常がないことを確認するのはもちろんのこと、カラカラ音がしたり、空気が抜けるような音がしないかどうかを確認させます。なお、持ち上げたり運搬したりする場合は、シリンダーから音はしない物であることを伝えます。
ダイバーは、シリンダーの持ち上げ方や運び方をいつも考えていないことが多いものです。例えば、バルブの高圧出口から手を離してシリンダーを持ち上げるよう、生徒に勧めてください。高圧出口に手をあてたままシリンダーを持ち上げると、シリンダーを持ち上げたときにハンドルが開いてしまうことがあります。これはガスを浪費し、人を驚かせますが、意外なことに、皮膚に吹き付けられた高圧ガスが透過して、皮下気腫を引き起こすことがあるのです。俄かには信じがたい話ですが、まれに起こっているのです。
ダイバーは、ダイビング器材を組み立てる際に、仲間や環境から注意をそらされやすいので、ダイビングの現場では、シリンダーを固定せずに放置しないことが重要であることを教えましょう。倒してシリンダーや他の器材を傷つけたり、人に怪我をさせたりしないように、シリンダーを寝かせておくか、シリンダーラックに固定するように指導しましょう。寝かせたシリンダーの両脇にフィンなどの丈夫な道具を置くと、転がって他の物や近くの人とぶつかるのを防ぐことができます。
現地の法律や規制では、定期的(通常3~5年)に耐圧検査を行うことが義務付けられていますが、耐圧検査に合格したからといって、必ずしもそのシリンダーが問題ないとは限らないことを認識しておいてください。実際には、耐圧検査よりも年次目視認検査に不合格になるシリンダーの方が多いので、どちらかに不合格だったシリンダーは、充填も使用もしてはいけません。
また、正式な訓練を受けた者による試験や検査が不可欠であることを知っておく必要があります。シリンダーに関連する事故の共通点は、試験者、検査者、シリンダーを扱う充填所オペレーターのいずれもがほとんど、あるいは全く訓練を受けていないことです。ダイバーに、シリンダーの試験、検査、充填を行う者は、例外なく適切な資格を持っていなければならないことを教えておきましょう。
