PADIプロメンバーの皆さまへアンダーシージャーナル2021 Q3トピックスの掲載をしています。ピックアップには #USJ2021Q3 とタグ付けします。今後読み直す際には、検索欄にこのハッシュタグ(#USJ2021Q3)を入力し検索してください。

50年以上にわたる業界の経験から、最も成功しているPADI®リゾートおよびダイブセンターは、規模、メンバーレベル、所在地にかかわらず、ダイバーが熱心にダイビングを続け、かなりの割合でトレーニングを次のレベルに進めることができる効果的なダイバー・トレーニング・プログラムを持っていることがわかっています。また、新しいダイバーを獲得するための効果的なシステムを持っています。当たり前のことですが、今回のパンデミックのように、新規参入者が減少し、すでにダイビングやトレーニングを継続している人たちに頼らざるを得ないような状況になると、この点が忘れられてしまうことがあります。

どのような状況であっても、安全性やダイビングの安全性を確保した上で、新しいダイバーを獲得することが第一の仕事であることは間違いありません。ビジネスの観点から見れば、器材の販売を促進するために新しいダイバーが必要であること、より高いレベルのコースやダイビング旅行を継続・拡大するために新しいダイバーが必要であることは明らかですが、海のためにも新しいダイバーが必要であることは明らかです。PADIは、PADI AWARE Foundationやその他の海洋保護活動に10億人のPADI Torchbearers™を参加させることを約束しています。それは、50年以上にわたる業界の経験からも明らかなように、人々はダイビングを学ぶことで水中世界への関心を持つようになるからです。海が危険にさらされていることを知っている人が10億人必要なのではなく、知っていて、十分な関心を持って何かをする人が10億人必要なのです。ダイビングに参加してもらうことは、それを実現するTorchbearersを生み出すための、最も手っ取り早い、明確な方法のひとつです。

今、ダイビングに参加してもらうことが「第一の仕事」であるもう一つの理由は、パンデミックが社会に大きな精神的ストレスを与えていることです。パンデミック前と比較して、不安や抑うつの報告数は2〜4倍になっています。パンデミックの収束が遅く、地域格差があり、ロックダウンや旅行制限がまだ広く行われている中、人々は「休憩」を必要としています。何ヶ月もストレスを溜め込んでいた家族は、外で一緒に簡単にできることを探しています。多くのスポーツやレクリエーションは、広い意味での精神的ストレスを軽減してくれますが、私たちが知っているように(そして研究でも明らかになっているように)、ダイビングは特に今、その点で優れています。

 

活動的にダイビングをする人には機会を提供するだけでよいでしょうが、ダイビングをしない人にスクーバダイビングを勧めてみるのはいかがでしょうか。親は子供たちにモバイルなどの画面から休憩を与え、一緒に外で何かをすることに参加させる必要がありますが、ダイビングはそれに最適です。ダイビングで多くの人を助けるためには、PADI Open Water Diverだけではなくもっと広い範囲で考えてください。それは、まだ決めかねている人にはPADI Discover Scuba Diving®であり、PADI Seal Team®とBubblemaker®は若い人たちに、PADI Mermaid™プログラムはクールで他とは違う新しいものを提供します。また、プールや限られた水域があれば参加できます。ホームスクーリングの延長が行われている地域では、親を数時間解放する青少年向けのイベントが、一人の時間を欲している人たちにアピールすることもあるでしょう。人々にダイビングを体験してもらえば、PADI Open Water Diver、Advanced Open Water Diver、Rescue Diverなど(ジュニアレベルを含む)が地域のオープンウォーター・ダイビングに参加するようになり、新しい日常が開けてきたときの継続教育や旅行のための呼び水となるでしょう。

 

まず、第一の仕事を考えることは、あなたのビジネスにも役立ちます。人々がアドベンチャーを求め、海を保護することにもつながります。そして特に今は、私たち全員が少しでも正気を保つことができます。アメリカの作家、Anne Lamottが言ったように、「数分間コンセントを抜けば、ほとんどのものが再び動き出す。あなたも含めて。」

 

グッドラック、よい教育、そして良いダイビングを!

 

 

 


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